2009年3月28日土曜日

中村光『聖☆おにいさん』

3巻が発売になりました。わーい。さっそく読みました。
有給休暇中のブッダイエスが立川のアパートで地味に暮らしているというシチュエーションのマンガです。これが、とんでもなくおもしろいんですよ。ものすごくがきくさいイエスと、どことなくおばさんくさいブッダのコンビが最高です。……『ヘルシング』が英国で人気だという現在でも、こればっかりは輸出できないような気がするなあ(笑) 3巻も期待通り、つぼが満載でめちゃくちゃ笑わせていただきました。ウリエルいいかも! 三巻の表紙はとってもきれいなんですが、帯をはずすとさらにすてきな仕掛けがあってうれしくなりました。『聖☆おにいさん』って、普通に前知識なしに読んでも十分おかしいのですが、仏教やキリスト教について知ってるとよけいおかしい。そのエピソードをそう解釈するかーみたいな。そういう意味で、けっこう読者対象が広そうな感じです。まあ、ものすごく敬虔な信者の方々には向かないかもしれないけど。

ところで、このマンガ(と『荒川アンダーザブリッジ』の)作者、中村光って女性なんですね! なんとなく男性だと信じ切っていたのでびっくりしました。うーん、絵のせいかなあ。うーん、パンツとかが普通にいっぱい出てくるせいかなあ。いやあ、びっくりした後に、なんだかうれしくなってしまいました。
私がいま新刊が出たら必ず買うようにしている漫画家は、よしながふみサラ・イネス清水啓子青池保子と、この中村光です。さらに、新刊が出ないから買ってないけど、出たら買うのに、と思う漫画家は内田美奈子。気がつくと全部女性ですね。そして、女性作家のわりにどっちかというと男性がメインで出てくる話を書く人ばっかりだ。なんでだ。まあ性別というより、作風の問題なんでしょうけど。
他にも読んでいるマンガはいろいろあるのですが、同じ家に私の12倍、いや24倍ぐらいマンガを買う人がいるので、受動的受容が多いんですよね。正直「なぜ買ったの?」と内心思ってしまうのもあります。あ、でも『さよなら絶望先生』は全力で楽しみにしてますから~(他力本願)。

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聖☆おにいさん 3 (モーニングKC)

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